つばさの党
つばさの党 | |
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党代表 | 黒川敦彦 |
党幹事長 | 根本良輔 |
成立年月日 | 2019年5月20日 |
本部所在地 |
〒102-0092
東京都千代田区隼町2-12 藤和半蔵門コープ208号 |
衆議院議席数 |
0 / 465 (0%)
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参議院議席数 |
0 / 245 (0%)
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都道府県議数 |
0 / 2,609 (0%)
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市区町村議数 |
1 / 29,839 (0%)
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政治的思想・立場 | 対米自立[1][2] 中道左派 官民格差是正[2] 脱原発[2] 反グローバリズム 反ワクチン 最低限所得保障 直接民主主義 |
公式サイト | つばさの党 |
つばさの党(つばさのとう)は、日本の政治団体。2020年12月31日までの党名はオリーブの木(オリーブのき)[3][4]。
党首の黒川敦彦は、政治家女子48党幹事長でもあり、2022年7月の参議院議員選挙に「NHK党(現・政治家女子48党)」公認で全国比例区から立候補して落選した[5][6]。選挙期間中にはNHKの「日曜討論」に出演し、「統一教会は反日カルトで、1958年に日本での布教の先鞭をつけたのが安倍の祖父岸信介だった」と発言した[5][7]。2019年7月、第25回参議院議員通常選挙に政治団体「オリーブの木」から出馬した際は、政見放送で「ロスチャイルド陰謀論」を語り[8][9]、その後、同団体から黒川陣営以外の全員が離党した[10][11]。その後2021年1月1日に、党名を「オリーブの木」から「つばさの党」に変更した[12]。
党史
オリーブの木として第25回参院議員選挙へ
2019年7月21日の第25回参院議員選挙に、元衆議院議員の小林興起、元レバノン大使の天木直人、加計学園問題を追及する市民団体代表の黒川敦彦らが確認団体(政治団体)「オリーブの木」として出馬した[13][1][14]。このオリーブの木は、小林らがそれぞれ率いている政治団体や市民団体の集合体という位置づけで、党幹事長に就任した西尾憲一千葉県議会議員(平和の党代表)はオリーブの木構想にならい2018年6月から天木に国政進出を打診しており、2019年に入り小林、黒川とも合意し結成に至ったと説明した[15]。また、鳩山由紀夫元首相や山本太郎参議院議員との連携を模索した[1]ものの実現せず、既存の国政政党や現職国会議員からの参加は無かった。
鹿児島県選挙区から出馬予定だった奥山雅貴は、体調不良のため出馬を辞退した[16]。また、小林も代表を辞任し、出馬を取りやめた[17]。後任の代表には黒川が就任し、10名の候補者を擁立したが、投開票の結果、全員が落選した。
この選挙では、「オリーブの木」の支持団体であった「日本母親連盟」との共同候補を擁立した[18][19][20]。「日本母親連盟」の顧問は内海聡医師であり、反ワクチンや反マスク[21]、ホメオパシー、宗教団体「サイエントロジー」と共に反精神医療運動を行い、「障害児の出産は親の責任」とする発言で炎上したことで知られる[22][23][24]。「日本母親連盟」の代表だった阪田浩子は、右派団体「倫理法人会」のメンバーである[23]。「日本母親連盟」は現在、「市民がつくる政治の会」という名称で活動し、内海が代表になっているが、2021年8月に黒川が新型コロナに感染してPCR検査を受けたことをきっかけに協力を止めた[22][23][25][26][27]。
参加者 | 選挙区 | 党役職 | 参加団体 |
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黒川敦彦 | 比例区 | 代表 | 今治加計獣医学部問題を考える会 |
西尾憲一 | 幹事長 | 平和の党、千葉県議会議員[28] | |
天木直人 | 比例区 | 総務会長(前共同代表) | 新党憲法9条、元外交官 |
瑞慶山茂 | 顧問 | 沖縄・平和の党 | |
溝口晃一 | 東京都選挙区 | 政調会長 | 情報公開おおた |
三上隆 | 京都府選挙区 | 副代表(前共同代表) | 世界平和の会 |
橋本勉 | 愛知県選挙区 | 副代表 | 元衆議院議員 |
浜武振一 | 福岡県選挙区 | 副代表 | |
小川学 | 比例区 | 幹事長代理 | 情報公開ふなばし、平和の党[29] |
若林亜紀 | 比例区 | 女性局長 | |
榎本太志 | 神奈川県選挙区 | 青年局長 | |
足立美生代 | 大阪府選挙区 | 女性局次長 | |
小林興起 | 前代表 | 自由国民党、元衆議院議員 | |
奥山雅貴 |
参院選後
参院選後も活動を継続したが、2019年7月に小林が、9月に天木が、10月に若林亜紀らが離党し、2020年2月には党幹事長の西尾も離党するなど、実質的には黒川を中心とした政治団体となっている[30][31]。なお、西尾ら離脱した参加者の一部は2021年2月には黒川らとは別に複数の護憲派による政党連合「オリーブの木」を新たに結成している[32]。
2019年12月には黒川の側近の外山麻貴(外山まき)が朝霞市議会議員選挙で当選し、1議席を得た[33]。同月には黒川が2020年東京都知事選挙に、「オリーブの木」公認で立候補することを表明した[34]が、2020年5月12日、立候補取りやめを表明した[35]。2020年9月には黒川の秘書の須崎友康が座間市議会議員選挙で当選した[36]。
つばさの党へ党名変更後
2021年1月1日、党名を「つばさの党」に変更したと発表した[37]。
6月5日、都内の新宿西口駅前で立花孝志率いる「古い政党から国民を守る党」(第49回衆議院議員総選挙時には「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」に党名変更。以下、NHK党)と合同で街頭演説を行った。立花は年内に行われる衆院選で、国政政党であるNHK党がプラットフォームを提供する形で政治団体を結集させる「諸派党構想」を計画しており、同日、つばさの党が諸派党構想に参加することが正式決定した[38][39]。
2021年7月4日の2021年東京都議会議員選挙では、葛飾区選挙区(定数4)より新人の根本良輔(中星一番)を擁立したが、13人中9位で落選(1892票)した[40]。
8月6日、根本との対立を理由に党幹事長の須崎友康が離党を表明し、新役員会議の結果、除名となったことをYouTubeで発表[41]。須崎に代わり、新たに根本良輔が幹事長に就任した[42]。
8月、党首の黒川が全国でノーマスクで街頭演説を行い、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染した[25][26]。10月にはコロナに関する「10万人デモ」を計画していたが、呼び掛け人の1人である内海聡医師を始め、HPVワクチンの反対運動で知られる池田としえ日野市議会議員など、反ワクチンの著名人が呼び掛け人とデモの参加を辞退した[25][26]。内海は、「(黒川が)新型コロナワクチン反対と謳いながら、熱が出たという程度で病院に抗原検査およびPCR検査をに行き、陽性になってイベルメクチンを飲んだ」ことで、黒川が売名のために反ワクチン活動を利用したと非難し、医師で作家の知念実希人は「内ゲバが生じて、粛清が行われているよう」と評した[26][43]。
9月2日、NHK党が衆院選比例北関東ブロックに黒川を擁立すると発表[44]。翌10月の投開票の結果、落選した。
11月8日開票の葛飾区議会議員選挙では都議選に続き党幹事長の根本良輔が出馬したが、60人中41位で次点落選(2415票)という結果となった[45]。
2022年2月20日投開票の町田市議会議員選挙では新人の兼松賢一を擁立したが、49人中42位で落選(1581票)[46]。また、同日の町田市長選挙には代表の黒川が出馬したが、こちらも落選した[47]。
5月22日投開票の野田市議会議員選挙ではつばさの党2期生出身の新人・庄司真生を擁立。投開票の結果、35人中3位で当選(2249票)を果たした[48]。党名変更以来、初の当選者となる。これに伴いつばさの党所属の地方議員は2名となった。
7月10日投開票の第26回参議院議員選挙に黒川がNHK党から比例代表より立候補したが、落選(22,595票-党内3/9位)した[49]。
街頭演説、デモ活動
- 2022年5月31日、党首の黒川は、NHK党の幹事長として、俳優の綾野剛が所属する事務所「トライストーン」前で街宣活動を行い、第26回参議院議員選挙に出馬するガーシー(東谷義和)の暴露話に警告書を出したことに対して謝罪を求めた[51][52][53]。この街宣活動では、「三浦春馬は他殺だ」と主張する人物もスピーチを行った[52]。
- 2022年9月3日、黒川は、横浜市で行われた三浦春馬陰謀論者による「真相究明デモ」に参加した[54]。この集団は、自殺した俳優の三浦春馬について、「自殺ではなく、他に真相がある」と主張している[5][55]。
- 2022年9月10日、つばさの党は、渋谷区の世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の日本本部前で、「(安倍家は)おじいちゃんの代からCIA!」と歌い踊りながら統一教会への抗議活動「渋谷事変[55]」を行った[5][56]。このデモには、反ワクチン派、三浦春馬陰謀論者、統一教会や創価学会による集団ストーカー被害を主張する人たちなど、超党派の市民運動が参加した[5][56]。黒川はこの「渋谷事変」に集まった、個別の要件で「目覚めた」人々による「新しい国民の運動」という政治運動を発足した[5][55][57]。このデモに参加したYouTuberの煉獄コロアキは、下半身を露出し、旧統一教会の防犯カメラに映っていた映像が証拠となり公然わいせつ罪で逮捕された[58]。デモの参加者の1人は、演説で「統一教会も創価学会も同じような組織です。元はユダヤでCIAなんです」というユダヤ陰謀論を主張した[5][56]。黒川も「つばさの党のYouTubeチャンネル」で『創価学会を育てた、ロスチャイルド。悪の巣窟・塚本素山ビル【安倍晋三、統一教会、CIA、ユダヤマネー、アイゼンベルグ、麻生太郎、読売、渡辺恒雄、参政党、神谷宗幣】』と題する動画を公開するなど、特定の人物や団体等をユダヤ陰謀論に結びつける主張を行っている[59]。
- 2022年12月25日、西東京市議会議員選挙の投開票が行われ、お笑い芸人の長井秀和がトップで当選した[5]。黒川は市議選で長井の応援演説を行い、自身のYouTubeに招いた[5][60]。長井は創価学会2世であり、現在は創価学会を批判している[5][61]。2022年12月20日、黒川は長井の応援演説を、幸福の科学の大川隆法の長男で、現在は教団を批判しているYouTuberの宏洋 (人物)と行った[5][62][63]。2022年12月24日、黒川は市議選の最終日に駅前で長井の応援演説を行った際に、参政党の街頭演説に突撃して公開討論を迫り、スタッフや支持者らと揉み合いになった[5][64][65]。黒川は、同じ反ワクチン派である参政党を激しく批判しているが、理由は参政党の神谷宗幣参議院議員の女性問題や、党幹部が「メロンパンを食べると死ぬ」と発言したためとされている[5]。
- 2023年1月15日、信濃町の公明党本部前で、「新しい国民の運動」による反創価学会街宣活動を行った[5][66]。デモ当日は、住宅街の路上に約600人(主催者発表)が集まり、大音量で音楽を流し、「国民騙すな、創価学会!」「税金払えよ、宗教法人!」「おじいちゃんの代からCIA!」などとコールし、『CIA音頭』を歌い踊りながら抗議活動を行った[5][66]。演説は、創価学会による集団ストーカー被害を主張する人々、「集団ストーカーやテクノロジー犯罪」の被害を訴える政党「目覚めよ日本党」の押越清悦党首、反ワクチン活動を神真都Qで行っていた「日本列島1000人プロジェクト」の主催者・毛利秀徳[55]、「日本国民党」の鈴木信行代表、宏洋 (人物)、「在日特権を許さない市民の会(在特会)」の元メンバーなどが行い、三浦春馬陰謀説などを主張する「日本の国力を高める運動をしている有志の会」のメッセージを主催者が代読した[5][66][67]。「つばさの党」の根本良輔幹事長は、「最近、中国人がすごく増えているわけですが、彼らがいつ武装してもおかしくない。習近平が攻撃しろと言ったら日本にいる中国人がいつ攻撃してくるかわからない。それを後押ししているのが山口那津男(公明党代表)であり創価学会です」などと演説した[68]。また、ラップグループ「韻暴論者(いんぼうろんじゃ)」は各種の陰謀論を含んだラップを披露した[69]。この抗議活動に、西東京市議選で黒川の応援演説を受けた長井秀和も参加を表明していたが、参加を見送った[70][68]。
政策
中央銀行制度の抜本的改革(中央銀行の通貨発行権独占廃止)、消費税ゼロ・金融資産課税、対米自立・反グローバリズム、歴史伝統文化の継承、デジタルデモクラシー推進、ベーシックインカム導入、官民格差是正、脱原発、性と真っ向から向き合う社会の実現を掲げている[71]。
党員
幹事長の根本良輔(中星一番)は、東大大学院中退、元AV男優、ナンパ師、ナンパ術「中星マインド」の情報商材の販売や情報配信を行う[72][73]。つばさの党から2021年7月の都議選に出馬して落選し、11月の葛飾区議選では次点で落選した[74][75]。選挙活動ではコロナワクチンの危険性を強調し、少子化対策としてAV規制、医療政策として筋トレで免疫力を上げることなどを訴えた[76][77]。Twitterでは自然派育児アカウントを運営し、子どもに対する全てのワクチンやマスクに反対している[78]。2023年1月15日、信濃町の公明党本部前で行った街宣活動では、在日中国人について「いつ武装してもおかしくない」「習近平が攻撃しろと言ったらいつ攻撃してくるかわからない」などと演説した[68]。
役職
歴代の党代表
代 | 氏名 | 在職期間 | 備考 | |
---|---|---|---|---|
1 | 小林興起 | 2019年5月-7月 | 党名は「オリーブの木」 | |
2 | 黒川敦彦 | 2019年7月-現在 | 2021年1月1日から「つばさの党」に改名。 |
歴代の役員表
党代表 | 共同代表 | 党幹事長 | 総務会長 | 顧問 | 就任年月 | ||
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小林興起 | 天木直人 | 黒川敦彦 | 西尾憲一 | 2019年5月 | |||
三上隆 | 瑞慶山茂 | 2019年6月 | |||||
黒川敦彦 | (廃止) | 天木直人 | 2019年7月 | ||||
(廃止) | 2019年9月 | ||||||
(空席) | (廃止) | 2020年2月 | |||||
須崎友康 | 2021年3月 | ||||||
根本良輔 | 2021年8月 |
党勢
所属議員
地方議会議員(1人) |
---|
外山麻貴 (朝霞市議会) |
出典
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外部リンク
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